オバケ屋敷
桜を待つ頃、子どもが作ったオバケ屋敷に招待された。子どもは普段、オバケがこわいくせに、自分がオバケになると、こわくないらしい。ちまたに存在するオバケたちも、そうなのか。ともあれ、この生き生きとしたオバケたちは、私の大好きな世界。
草摘みに行こう
草のにおいは、子供の頃を思い出す。ヨモギ、タンポポ、シロツメクサ、カラスノエンドウ、オオバコ、ハコベ。欲するままに摘んでも、摘みきれない。明日になれば、また 新しい芽が顔を出す。摘みきれないことを 知った時、 自然の大きさに抱かれていることを知る。 アザミ、ツユクサ、ハハコグサ。子供の、土を懸命にまさぐる手、ややもすれば残酷な、その手は 小さく、やわらかく、汗が じっとりとにじんで私の手に吸いつく […]
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